走れ、ワタシ

ワタシは激怒した。必ず、かの意志薄弱のワタシを除かなければならぬと決意した。ワタシには生きる意味がわからぬ。ワタシは、日本の若者である。大学院に進学し、親に甘えて暮らしてきた。けれども「明日から本気出す」に対しては、人一倍に敏感であった。